月鬼~初節・天宮真人の場合・2~
重い空気が流れる車内…無言でお互い目を合わさず目的地へと車が走る
―数時間前事の詳細をされたが到底理解し難い内容だった…
相模という男と共に車に同乗し数分したのち説明を受けた。
『…私が使える月輝夜家は昔語りにでてきたかぐや姫の末裔の家系なのです』
『は…?あの…竹から生まれてきた昔話…のか??』
唐突に突拍子も無い話が始まった…
『えぇ…実際の話は少し書籍などにされているモノと違うのですが…今はまだ言えません』
『言えないって…それじゃ説明になってないじゃないか!』
『…貴方が選帝に選ばれれば、、その時お話いたしましょう…』
僕はなんとも言えなかった…
この男の空気がコレ以上の追求をすることを許さなかったからだ
相模はその後淡々と機会のように説明をしていく…
『―…簡単に説明すると選帝候補者というのは月輝夜家の当主の婿となる方の候補ということになります』
『・・・・婿!?』
『えぇ…貴方の血縁者の中にある人物の方の血が流れていて…それが候補とし選ばれた要因になります』
そう言うわけで1ヶ月…選帝式が終わるまで貴方の身柄をお預けくださいね。
微笑み強制的に説明が終わった…
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